第4章 中華な翔ちゃん
雅紀side
俺の中華な部屋に翔ちゃんがいる…
それだけで不思議な感じがする。
しかもさ、翔ちゃんは気付いてないと思ってるだろうけど、俺…ちゃんと分かってるから…(;^_^A
さっきから翔ちゃんが必死で笑いを堪えてるの…(笑)
「で? 相談って何?」
両手にビールを持った俺を、翔ちゃんが見上げる。
真剣気取ってるけど、目が笑ってるよ?( ´艸`)プップップッ
「あのさ、実はさ、俺ね、前から思ってたことがあってさ…」
ビールを一本翔ちゃんに手渡し、プルタブを引くと、お互いの缶を軽くぶつけあって、キンキンに冷えたビールを喉に流し込んだ。
「俺ね、今時の男子は料理ぐらい出来ないとダメだと思うんだよね?」
丁度缶に口を付けようとしていた翔ちゃんの手が、ピタリと止まる。
「ほ、ほら、俺達もそろそろいい歳じゃん? やっぱさ、健康は食から、って言うしさ」
翔ちゃんの眉間に皺が刻まれる。
あれ?
俺、何か間違ったこと言ってるσ(๑• . •๑)?
「で? 何が言いたいのかな?」
そのやけに明るい口調、怖いんですけど(^_^;)
「だからね、俺が翔ちゃんを”料理男子”にしてあげたいな、なんて…思ったわけです」
実際には”中華男子”、なんだけどね(・ω<)-☆