第3章 オタッキー相葉ちゃん
和也side
私の言うことを、一言一句聞き漏らすことなく、ノートに書いていくマサッキー。
一見すると、爽やかさが売りのチャラい兄ちゃんに見えるが、その姿は真剣そのもので…
やっぱり私が見込んだだけはある(*´ω`)ウンウン
「そうだ、これを渡しておかないと…」
私はマサッキーの前に、手のひらサイズの箱を差し出した。
「これ、は…?」
箱を手に取り、マサッキーが耳の横で振る。
「それは、コートローラーに被せる、要はキャップだ。ま、最初の内は必要ないとは思うが、そのうち必要にある時が来る筈だから、その時まで大切に保管しておくこと。いいな?」
「はい、ニノッキー! 俺、ニノッキーの期待に答えられるよう、一生懸命頑張りますっ!(๑•̀ •́)و✧」
特製コントローラーと、キャップの入った箱を手に、マサッキーがガッツポーズをする。
気合が漲っているようで、私もつい嬉しくなる。
「楽しみにしているよ、マサッキー」
私を満足できるだけの技術を習得するその時を、私は待っているよ。
ただし…、
そう長くは待てそうにないけどね?( -ω- `)フッ
「さあ、一分一秒も無駄にしている余裕はないぞ? 早速練習に取りかかりなさい」
「はい! えっと、まずは…消毒ですね」
ノートにメモした通りの手順で、マサッキーが準備を始めた。