第3章 オタッキー相葉ちゃん
和也side
“弟子”なんて、正直面倒だし、必要ないと思っていた。
そもそも、私が長年かかって習得した技術を人に教えるなんて、そう簡単に出来る筈がない。
だがしかし、だ…マサッキーは、実に甲斐甲斐しく私の身の回りの世話をしてくれた。
私はマサッキーのその一途さに、胸を打たれた。
私はマサッキーには内緒で、マサッキー専用コントローラーの制作を始めた。
マサッキーの手に馴染むよう、実験に実験を重ね…
漸く完成したコントローラーを、マサッキーに授ける時には、実際私の手は震えた。
なんたってマサッキーときたら、涙を流して喜ぶんだから…
私もつい貰い泣きをしてしまいそうになった。
「いいか、マサッキー。このコントローラーは、形は勿論だが、質感や、重量感まで、リアルに再現されているんだ。コレが満足にコントロール出来るようになったあかつきには…」
私の持てる技術の全てを、マサッキー…お前に伝授してやろう。
「ありがとうございます! 俺、一生懸命頑張ります」
マサッキーが何度も私に向かって頭を下げる。
うっ…(OoO;) ドッキーンッ!
な、なんだこの、胸がムギューッと締め付けられるような感覚は…
顔(だけじゃないが…)が異常に火照って、熱くて堪らない…o(;-_-;)oドキドキ