第3章 オタッキー相葉ちゃん
雅紀side
俺は相葉雅紀。
アイドルに負けないぐらいの、キラキラスマイルが自慢のサラリーマン。
…だったのは、つい一週間ほど前までの話。
俺はあることをきっかけに、高校を卒業してから勤め続けた会社に辞表を提出した。
一瞬…
ほんの一瞬ね、引き留めてくれると思ったんだ。
でもさ、そんなに世間は甘くなくて、俺の辞表は超あっさり受理された。
こうして晴れて(?)フリーになった俺は、以前から憧れていた、ゲーム界のキングニノッキーの道場の門扉を叩いた。
「弟子にしてください!」
唐突に言った俺を、ニノッキーは怪訝そうな顔で見て、一言…
「弟子は取らん。帰れ」
そう言った。
つまり俺は、軽くあしらわれた、ってことだ(´._.`)シュン
でもそこでへこたれる俺じゃないもんね(・ω<)-☆
その後も何度かアタックを試みて、漸く入門が許された時には、そりゃあもう飛び上がる勢いの喜びで、思わずニノッキーに抱き付いてしまったσ(//ω//)テヘ
ニノッキーは俺に、弟子の証明とも言える”マサッキー”と言う名をつけてくれた。
でも弟子と言っても、まずは”下積み”ってヤツが必要で…
俺は掃除や洗濯、食事の支度に至るまで、ニノッキーの身の回りのお世話を、文句一つ言うことなくこなした。
そして漸くニノッキーが、俺専用のコントローラーを用意してくれた。