第7章 ギラつけニノちゃん
オールバックにした和也くんのイケメンっぷりに気付いてしまった俺は、いそいそとドライヤーと、愛用のポマードを取り出した。
でも、
「フェ~っくしょん! 寒っ…」
和也くんが盛大なくしゃみと一緒に、裸のままの上半身を震わせる。
「おっと、これは大変だ」
設定温度は27度にしてあるが…
やっぱりシャワーだけじゃなく、湯に浸かるべきだった…(;-ω-)ウーン
大切な親友の二宮君の息子の和也君に風邪を引かせてしまったとなれば、俺の股間…いや、沽券にかかわる。
「今すぐ着替えを用意しよう。さ、こちらへ…」
両手で身体を抱き締めて震える和也君の腕を引いて、脱衣所を出た俺は、和也君をリビングのソファーに座らせて、自慢のウォークインクローゼットに入った。
「さ~て、和也君にはどれが似合うかな~♪」
ハンガーラックに掛かった色とりどりのシャツを、一枚一枚捲って行く。
「う~ん、これなんか似合いそうなんだが…。いや、こっちも…」
クソッ…、どれもこれもイイじゃねぇか…(o^o^)o ウンウン♪
「おっ? これがいいかも!」
俺が手にしたのは、黄色のシースルー生地に、スパンコールとビーズがあしらわれた、超ロングフリンジ付きのシャツだ。
「これに合わせるパンツは…、やっぱこれでしょ♪」
きっと似合うぞ~、和也君に(*´罒`*)ニヒヒ♡