第7章 ギラつけニノちゃん
そうだ、こんな時のためにこのドアスコープってのが付いてんじゃないか?
そうだ、ここから外の様子を…( ✪ω✪ )ピコーン
そ~っと、ドアに顔を近付け、ドアスコープを覗き込む。
が…、真っ暗で何も見えん(;^_^A
夜でもないのにどうして…
はっ…、グラサンかけっぱなしだった…σ(//ω//)テヘ
これじゃ暗くもなるか…(๑¯∇¯๑)ハハハ
俺はグラサンを外し、再びドアスコープを覗き込んだ。
「ん…? んん…?」
覗き込んだドアスコープの向こうには、いる筈の親友の姿はなく、代わりに、髪の毛を四方八方に跳ねさせて、ダラダラのジャージを着こんだ、色白の少年が、ゲーム機を手に立っていた。
この子が息子…だろうか?
「あ~、君は二宮の息子の二宮君かい?」
息子君の名前を聞いてなかったから、おかしな聞き方になってしまったが、まあ間違ってないからいいか…
「ああ、そうです。私が松本さんの親友の二宮君の息子の和也君です」
おお、流石二宮の息子だ。
素晴らしい切り返し…って、感動してる場合じゃない。
俺はチェーンを外し、鍵を開錠してから、漸くドアを開けた。
「やあ、よく来たね? お父さんは一緒じゃ…って、オイッΣ(゚ロ゚;)」
差し出した俺の右手を握ることなく、和也君とやらが俺の横をすり抜けて、部屋の中へと入っていく。
「オ、オイッ…、ちょっと待て…。何か言うことは?」
「ああ、お邪魔します」
少々ふてぶてしさは感じるが…まあ良しとしようじゃないか。
その後の、
「これでいい?」
の、一言がなければ、な?(・ω<)-☆