第6章 絵描きな潤くん
「あっ、それよりさ、ご飯なぁに? 超いい匂いなんだけど(o^^o)」
「えっと、冷蔵庫にあった食材だけで作ったんで、大したものじゃないんですけど、パスタを…」
「うわぁ、オイラパスタだぁい好き♪」
オイラはスケッチブックを閉じて横に避けると、まちゅ潤が差し出してきたフォークとスプーンを受け取った。
「どうぞ、召し上がれ♡」
目の前に、山盛りパスタが乗ったお皿が置かれる。
うん、とっても美味しそう(*^^*)♪
でも…
「オイラ、こんなにも一人で食べきれないや…。まちゅ潤も一緒に食べよ?」
「いいんですか? じゃ…遠慮なく…」
まちゅ潤がヒラヒラエプロンのポッケに手を突っ込む。
出てきたのは…フォークとスプーンのゴールデンコンビで…
なぁんだ、最初っからそのつもりだったんじゃん(笑)
オイラはお皿をテーブルの中央に置いてから、お行儀よく両手を合わせた。
「いっただきま〜す! ………うぉ〜、これは美味い(o^^o)♪」
玉ねぎとソーセージだけの、ケチャップで味付けしたシンプルなパスタなんだけど、味のバランスが超絶にいい感じ♪
「ホントですか? 良かった…」
「んふ、ホントだよ。マジで美味しいもん(^-^)」