第6章 絵描きな潤くん
ヒラヒラのエプロンがよっぽど気に入ったのか、まちゅ潤がフライパンを振りながら、鼻歌交じりで腰を揺らす。
男の子なのになぁ…、なぁんでこんなに可愛く見えちゃうんだろ…、ふふ、不思議(*´艸`*)うふ♡
あっ、そうだ♪
オイラは大急ぎで自分の部屋に入ると、スケッチブックと鉛筆を手に、今度はダイニングチェアに腰を下ろした。
こんな可愛いモデルがいるんだもん、利用しないって手はないよね(*´罒`*)ニヒヒ☆
オイラは真っ白なスケッチブックに鉛筆を走らせた。
「…………あのぉ…」
まちゅ潤のオイラを呼ぶ声に気付かない程…
「ご飯…出来ましたけど…」
へっ…?
「あっ、ごめん、ついつい夢中になっちゃってσ(//ω//)」
「い、いえ…。ところでその…それ、もしかして“俺”ですか?」
まちゅ潤が真っ赤な顔をして、スケッチブックを指さす。
あれ?
もしかして勝手に書いちゃったから、怒ってんのかなぁ…
うわぁ…、オイラどうしよう…(^_^;)
「ごめんね、勝手に…。もう書かないから許して?」
「いえ…、そうじゃなくて…、その…、嬉しくて…。智さんみたいに有名な人に描いて貰えるなんて…」
えっ…、ああ、なぁんだ…
怒ってるわけじゃないのね?
オイラはホッと胸を撫で下ろした。