第6章 絵描きな潤くん
「“合格”ってことは、俺暫くはここに住まわせて貰えるんですよね?」
「うん。その予定だけど?」
今は個展に向けての準備期間でもあるから、それが済むまでは、だけど…
「あ、もしかして何か不都合でもあったりする?」
やっぱり住み込みは“嫌”とか…?
「いえ、そうじゃなくて、実はマンション引き払って来ちゃったもんで…。もし、断られたらどうしようかと…」
なぁんだ、そゆことね(^-^)
って、ええっw(°O°)w
マンション引き払っちゃったって…どゆこと?
「あ、あのね、お師匠さんから聞いてると思うんだけどぉ、住み込み期間は個展が終わるまで、なんだけど…」
それでもいいのかなぁ…
「はいっ! 例え短い間でも、俺…智さんの“弟子”として、一生懸命働きますから!」
あれ?
もしも〜し、なんか間違ってませんかぁ?
それじゃ“弟子”ってより、“家政夫”みたいなんだけどぉ(;^_^A
まあでもいっか…
“合格”って言っちったし…
「んじゃ、えっと…まちゅ潤でいいかな? お部屋案内するね?」
「ま、まちゅ潤…ですか?」
「だめぇ? だってほら、“松本くん”てのも堅苦しいでしょ? ね、まちゅ潤(・ω<)-☆」
オイラはまちゅ潤の手を握ると、引っ張るようにしてリビング兼事務室を出た。