第6章 絵描きな潤くん
「えっとぉ…、とりあえず中入って?」
もしかしたら何かの間違いかも知れないし、とりあえず紹介状の確認しなきゃ…
「うんとぉ、まずは紹介状見せてくれる?」
「あっ、はい、どうぞ…」
オイラは松本潤から封筒を受け取ると、中から“紹介状”と書かれた紙と、履歴書を取り出した。
どれどれ…?
超達筆な字で書かれた“紹介状”を開くと、そこには確かにオイラの名前と、彼…松本潤の名前が書いてあって…
手紙の最後には、オイラのお師匠さんの名前と、落款(らっかん)まで押してある。
ってことは…間違いじゃない…ってこと?
マジですかぁ(;^_^A
期待が大きかった分、オイラが受けた衝撃は相当なモンで…
オイラの手から、紹介状と履歴書が滑り落ちた。
「あの…どうしました?」
床に落ちた2枚の紙を拾い、松本潤がテーブルの上に乗せた。
それもご丁寧に広げて…
コレはもう…受け入れるしかないってことだよね?
だってお師匠さんからの紹介だもん…
断れるわけないじゃん(>_<)
「はぁ…(o´д`o)-3」
オイラは盛大な溜息を一つ落として、履歴書に視線を落とした。
松本潤、34歳か…
オイラより二つ下、か…
趣味と特技は、と…
ふむふむ…家事全般…ね…
まあ、想像とは大分かけ離れてるけど、家事が出来るなら、一応“合格”かな…
かなり不本意だけどぉ…(。-_-。)