第2章 マッスルニノちゃん
潤side
「好みだ」
口をついて出た言葉に、俺自身が激しく動揺する。
勿論、目の前の二宮さんも同じように、驚いたような顔をしていて…(^_^;)
「あ、あ、あの、そこは空欄でも構いませんので、書けるとこだけご記入下さい」
そうだ、職業なんて、別にどうだっていい。
要は、この俺が鍛えたくなるような人物かどうか、ってことだ(*´ω`)ウンウン
その点では…
うん、顔は花丸の合格点だ💮💯
出来ることなら、早く笑顔を拝みたいものだが…
「あの、これでいいですか?」
「はい、ありがとうございます。では、施設の案内をしますので、こちらへ」
俺は動揺と、ほんの少し(?)の下心をひた隠し、カウンターを出ると、緊張気味の二宮さんの手を取った。
「行きましょうか?」
「は、はい…」
若干戸惑っているようにも見えるが、構やしない。
「まずはトレーニングウェアに着替えて頂きますからね?」
フロントの横にあるドアを開け、二宮さんの背中を押した。
「あ、あの、このままじゃダメなんですか?」
いやいやいや、その格好じゃダメでしょ?
「そうですねぇ…。申し訳ないんですが…」
「そ、そうですよね…。あ、でも着替えとか用意して来てなくて…」
き、君って人は…
一体ここに何をしに来たんだか(;´д`)トホホ…
「分かりました。では俺の予備のウェアをお貸ししましょう」