第5章 Ze~ro~な智くん
智side
翔くんが僕の首にかかったネクタイを掴んだ。
えっ、もしかして僕、翔くんに…?
…って、思ったけど、どうやら違ったみたいσ(//ω//)テヘ
でもホッとしたのも束の間、今度は僕のカッターシャツのボタンが、上から順に外されて行く。
「あ、あの、翔くん? ここさ、一応テレビ局の楽屋じゃん? だからさ、その…まずくない?」
アイドルである僕達が、あんなことやこんなことしてるとこ、誰かに見られでもしたら…大変なことになっちゃうじゃん!
「ダメダメっ、ぜ~ったいダメっ!」
僕ははだけたシャツの前を掻き合わせて、翔くんに背中を向けた。
「あの~、智くん? 何か誤解してるようだけど…」
へ?
そう…なの(๑• •๑)?
「いや、ボタンがね、ずれてたんだよね…。それにさ、社会の窓…開いてるけど…」
へ?
はっ…、いや~ん(ฅωฅ*)
ぱっくり開いた窓からは、グレーのパンツがチラッと見えて…(*/▽\*)キャッ
僕は慌ててチャックを引き上げた。
もぉ、恥ずかしいったらありゃしない…
なのにさ、翔くんたらさ…、
「俺さ、イイこと思いついちゃった♪」
なんて言いながら、カバンの中を探ると、取り出したのは迷彩柄のポーチで…
僕はそれを見た瞬間、ドキ~ンと心臓が跳ね上がるのを感じた。
だってそのポーチの中に入ってるのって…
つか、なんでそんなモン持ち歩いてん(*º ロ º *)!!