第5章 Ze~ro~な智くん
智side
もう、折角お昼寝しようと思ってたのにな…ε-(´-`*)
「はいはい、今開けますよ~」
ったく、もうちょっと静かにノックすればいいのに…
ドア壊れちゃうよ…(>_<)
若干イラッとしながらも、起き上がってドアを開けた。
「さ、智くんっ!」
飛び込んできたのは翔くんだ。
それもすっごく慌てた様子で、よく見ると、翔くんのおでこからは、汗が滝のように流れていて…
「どうしたの、そんなに汗かいちゃって…」
「どうしたもこうしたもないよ。どうして言ってくれなかったの?」
えっ、翔くんもしかして怒ってる?
僕、怒られるようなことしたっけ(๑• •๑)?
う~ん、思い当たらないなぁ…
「もう、電話してくれればよかったのに…」
「なんで?」
「な、何でって…。智くんがまさかキャスターなんて…」
なんだ、そのことかぁ!
「んとね、急に電話かかって来たの、マネージャーから。でね、気付いたらここまで連れてこられちゃったの。
…って、オイラ”キャスター”すんの?」
初耳ですが…(-ω-;)ウーン
翔くんが僕の目の前で、いつも以上に肩を撫でさせてため息をつく。
「翔くん、オイラどうしよう…。キャスターなんて出来ないよ…」
大体ニュースなんて読んだことないし、嚙まずに読める自信もないもん…(>_<)
「よし、今から特訓しよう!」
ずぅっと俯いてた翔くんが顔を上げて、僕の肩をガシッと掴んだ。
ちょっと痛いんだけど…(T^T)