第12章 出会い
「いつからそんなに意気投合してんだよ。お前ら……」
『獅朗…ユリは私の数少ない友達なんだから意地悪したら許さないからねw』
楽しそうに話す二人に仲の良さにしはあっけにとられていた。
『でもシュラが施設に入ったら祓魔師としての勉強も充実してるし、実際は良かったのかなぁ』
「そうねぇ。他の案として例えば…。
獅郎がお父さん役で私がお母さん役をやるのもいいかなぁって…」
はにかみながら少し小さい声で言った。
『わ~ユリと獅朗の家族とかって、ステキっ!』
ん?
もしかしてユリって獅朗のこと…??
「冗談ぬかすな、変態女が」
「ふふふシュラちゃん施設に行かなくてすむし。楽しいと思ったんだけどなー」
少し寂しそうに俯くユリ。
急に暗くなった空気を変えるようと、フールはいつ会いに行こうか?と提案した。
でも祓魔師の勉強してるんだよね?邪魔にならないかな?あーそっか私たちより忙しいのかもね。二人はシュラに会いに行く予定を考え始めた…
「じゃっ俺は行くわまたな―。」
盛り上がる二人を尻目に獅朗はその場を離れた。
その後ある程度ふたりの予定が定まり、
「あっ!大変私頼まれてたことあったんだ!」
慌てるユリはまたゆっくり会おうねと一言言うと駆け足でその場を離れ、フールも自分の仕事に戻っていった。