第2章 日々
「あのこの力はとびきり強い。あとは実戦の経験が必要だ。これからは僕らと一緒に学んでもらわないとな」
「そうね…」
フールの両親は共に上一級祓魔師である。
母は竜騎士、父は騎士。
両親ともにかなり腕の達つことで有名であった。
そして、父はこの町を纏めている由緒正しい祓魔師一族グランツ家の当主であるのだ。
「あの子はグランツ家の子。何より僕たちの子だからね。凄い子になるぞ。はははっ」
「ふふふ。そうかもね。」
父と母はフールのことを思い今後を楽しみにしていた。
3か月後、祓魔師試験に見事一発で合格したフールは、15才にして手騎士、騎士、医工騎士の称号得たのだった。
このときの天才少女として正十字騎士団でも噂になるのであった。