第9章 聖騎士
時は過ぎて現在。
私は地方任務を終えて本部に戻ってきた所だ…。
あの日から私は変わらず祓魔師として正十字騎士団に席をおいていた。
変わったことは悪魔になったこと。
私としてはあまり実感はない…
尻尾があるのと、年を取らなくなったこと位だろう。
そう言えば、近々新しい聖騎士が就任するという話があったはず。
日本人らしい。
そう言えばメフィストは正十字騎士団日本支部の理事長になってたはず?
知り合いかな?考えながら本部の中を進んでいく。
新しい聖騎士を見るためにか祓魔師がいつもより多い気がする。
既に200年も経つと私の事を知っている人は数少ない。
なるべく目立たないように廊下を歩いていた。
あの美人は誰だよ??
見かけない顔だよね?スゲー可愛いな。
フールが通りすぎたあとに声が飛び交っていた。
そんなことに気がつかないフールは歩き続けていた。
目の前に白い正装に身に纏う人影を見つけた。
メフィストだ!
嬉しそうにメフィストに、駆け寄る。
『メフィストー!元気だった??』
「お帰りなさいフール。任務はどうでしたか?」
久々の再会で、フールはなんとも嬉しそうだった。
名誉騎士の知り合いか…じゃあ上級祓魔師なんじゃ?
二人を見かけた祓魔師の間で噂が広がっていった。