第8章 開幕
---200年前---
祭り当日。
朝から窓の外は賑やかだ。
年に1回の大イベント。
皆が大切な人を思いをお互いを確かめあう。
私は支度をしながら、
『今日の予定は….祭りの主催者と会うでしょ。警備を確認して……よし!…』
昨日のあの後からメフィストは居ない。
また新しく面白いものを見つけたんだろう。
悪魔は欲望に忠実だ。
今呼び出したら怒るんだろうなぁと考えていた。
朝の支度を終えて、玄関に向かう。
『母さん!行ってくるね!仕事終わったら一緒にお祭り見に行こうね!支度しといてよー!』
「えぇそうね。いってらっしゃい。」
自宅を出た。
既に町中は至るところで音楽が鳴り響き渡っている。
「おはようございます。」
『おはよう!いい天気で良かったね』
「フールさーん!今日一緒にお祭りいきましょうよ」
『ごめんね。仕事あるから』
すれ違う人たちと会話を交わしながら教会に向かう。
祭りのような人が集まる場所では悪魔も集まりやすくなる。
大変な任務ではないが昨日のこともある。
気を引き締めなくてはいけない。
集まってきた、グランツ教会の祓魔師たちはパーティを確かめあっていた。
「俺たちフールさんと同じパーティじゃん!」
「ラッキーだな!」
「警備だもんな。楽勝だろ」
「一緒に祭りみて回れるんじゃね?」
それぞれのパーティに分かれた。
フールは他のグループに指示を出し終わり、自分のパーティに合流した。
『みなさん、今日一日同じパーティなので、よろしくお願いしますね』
「「はいっ!!////」」