第23章 クロ猫
あれから数年…
とある神社
ーガタガタガダガター
ーウィーンー
「そっち気をつけろー」
「倒せ!倒せ!」
ードドドドガガガガガガー
大型の作業トラックが敷地の入り口に入ろうとしたその時
ー∑ドーンー
フェンスが倒れて行く手を塞ぐ。
敷地内のパワーショベルが地ならしをしていると作業員の悲鳴が上がる。
「うわぁぁぁぁ」
「勝手にショベルがっ!」
「倒れるぞ!」
ードーンー
「何なんだよ」
「こんなんばっか続いてるな…」
年配の作業員がガタガタと震え言葉を溢した…
「祟りだ…」
「はぁ?祟りなんかあり得ないだろう?」
「でも、この事故の数はおかしいだろ?」
「まだ怪我人が出て無いのが幸いだが…時間の問題だな」
「………」
「もう一度頼んでみるか….」
その後数人の拝み屋も頼んではみたが効かず事態は悪化する一方であった。
地元民が藁にもすがる思いで最後に頼ったのが……………