第16章 捜索
「フール…」
『ん?なに?』
息の上がるフールはうつ伏せになりぐったりしている。
メフィストはとびきりの笑顔で…
「申し訳ないのですが…次は私の番です…またまだ付き合ってくださいね☆」
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んっ…暖かい…
いつのまにか寝ちゃってたみたい…
どのくらい時間立ったのかな……
窓の方に目を向ければ外はまだ漆黒に包まれている。
はぁ身体がだるい。
こんなになるまで抱かれたのはいつぶりだろうか…
メフィストの隣でモゾモゾと体勢変えようとする
「起きましたか?」
『うん…』
怠い身体を少しずらしメフィストにすり寄る…
フールのそんな行動に思わず笑みがこぼれる…
頭を撫でその指でクルクルと髪で遊びはじめる。
今にも鼻歌が聞こえてきそうだ…
髪を触られているのが心地よく少しウトウトしてきた時メフィストが口を開いた。
「ちょっと前に面白い刀を作りましてね。悪魔を降ろすことが出来る刀で…。
まぁ、色々あって困ってた人間と賭けをして作ったものなんですが。
ここだけの話ですが、産まれてくる子どもを殺すにせよ、魔力を刀に降ろすことも出来る。
なにせ力のある刀ですから、まぁどちらにしても役に立つかもしれません。」
一気に目が覚めた…