(黒バス×結界師)青峰の屋上さぼり仲間は、結界師!?
第4章 また
仕事が終わって歩いていると、後ろから良守が歩いてきた。
珍しいな。いつもは先帰るのに。
良「なあ。光バスケ部やめるの?」
光「うん」
良「なんで?」
光「修業にならないからかな」
良「いいんじゃねーの?別に修行にならなくても」
良守が頭の後ろで手を組みながら言う。
光「ダメだよ!だって良守が……」
最後の方はボソボソと小さい声になったが良守には言いたいことは分かった。
良「十分頑張ったよ。今からはさ、少しは楽しんでもいいんじゃないか?
お前のお父さんもさ、楽しいのが好きな人だったじゃん。がからさ、楽しめよ」
光「でも、でも。もう誰も死んでほしく…ない……んだよ」
ぽろぽろと泣きだす光。
良「大丈夫だ。俺らは死なねーよ。だってまだお菓子の城作ってねえし」
此方を向いて、ニカッと笑うとくしゃくしゃと頭をなでる。
良「俺らを頼れ。俺らもいるんだからさ」
ポンポンと叩くとそのまま走って行ってしまった。
光「うん」
もう小さくなってしまった、良守に向かっていった。
後ろからはもう朝日が差し込んでいた。