第4章 Lovely Sweet Angel
【 翔side 】
俺たちは、収録に来ていたゲストさんの所にすぐに謝りに行き、急いで着替え、メイクに入った。
マネが早朝のロケが押した、と言うことにしてくれたお蔭で、ゲストの俳優さんには、
『忙しくて、大変ですね~』と労われ、恐縮した。
その間、他の3人は、終始ニヤニヤしながら俺たち2人を見ていた。
幸いに、今日はしやがれの収録。
そんなに身体を使うこともないので、何とか全身疲労の智も乗り切ることができた。
まあ、動く度、ひょこひょことおかしな歩き方で、猫背も3割増しだったことは言うまでもないが...
そして、何とか滞りなく収録が終わった。
帰りの楽屋で、俺たちだけになった。
朝も誤ったけど、忙しくて適当だったから、
俺は改めて、3人に深々と頭を下げた。
「全く~...しょうがないよね?ホテルにお泊りだったんだって~?」
相葉くんが笑っている。
「そう言えば翔くん、夕べは大野さんを『さとこにしてデートする♪』って張り切ってたよね~?」
松潤に突っ込まれた。
...そうだ。前日一緒の取材で、
嬉しくて、ついこいつに話しちゃってたんだ...
「それで、遅刻...」
ニノが、意味ありげに言う。
「ホントごめん!!目覚まし止めちゃって...」
この間、智は身体の不調を理由に、ソファーに顔を埋めたまま、話に入ってこない...
結果、3人の尋問を、俺が一人で受けている訳で...
「じゃあ、許すからさ...はい」
えっ??
左手の平を俺に向けて差し出すニノ...何??
「携帯!写メ撮ったでしょ??それ見せたら、許してやるよ...」
あ...
そういう事か...
すると、それまで寝てる振りしてた智が飛び起きた。