第4章 Lovely Sweet Angel
「あ、ごめん!今どこ?...俺ん家?...うん、悪いけどさ、そこから銀座に回ってくんない?...そう、〇〇ホテル...うん...智も一緒...後何分??...分かった!用意しとくよ...着いたら電話して!」
携帯を切った翔ちゃんは、ぶらぶらさせたまま、
↑やめなさい///
俺の方に向き直って、
「智、今日入りが10時だった!!準備するぞ!
あと10分でマネが来る!!」
え......嘘でしょ!?
俺もベッドから飛び起き...
「痛ててっ...」
「どうしたの??身体が痛くて...動か..ない..」
「何で??」
「何でってさ...」
恨みがましい目で翔ちゃんを見上げる。
全てを悟った翔ちゃんが、蒼ざめる...
そして、俺の着替えを袋から出して、
「ほら、着せてあげる...」
そう言って、自分はまだ全裸のままで、
俺にパンツを履かせたり、シャツを着せて、ボタンを留めてくれた。
その後、自分も大慌てで服を着て、
「よし、行くぞ!!」
と、俺に背中を向けた。
こうして。
俺は翔ちゃんにおんぶされて、5つ星超高級ホテルを脱出し、テレビ局に向かったのだった。
車の中、マネージャーはずっと小言を言っていて、俺たちはそれを無抵抗のまま聞き続けた。
その間も、翔ちゃんは俺の背中や腰を、ずっと揉み続けてくれた。
そんな俺たちを、ルームミラー越しに睨んだマネは、
「...ほどほどにしてくださいよ...大野さんはともかく、櫻井さんまで...」
「ごめん...」
肩を落とす翔ちゃん...
↑あ、いつもだった♪
↑オ―――イッ///
...あれっ?今、マネが可笑しなこと言わなかったか?
......おかしくなかったわ(-.-)