第4章 Lovely Sweet Angel
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ゆっくりと重い瞼を押し上げる...
見たことのない天井...
ここは...どこだ...?
俺ん家のマンションよりは、狭いかな..
大きな窓を、ぼんやりと眺める...
......明るい...いや寧ろ、眩しい...
今は昼間なのかな...?
スースーと、規則正しい寝息が俺の耳に心地よくて。
隣を見ると、そこには勿論見慣れた横顔...
...綺麗だな...天使みたいだ...
そっと手を伸ばして、白い頬に触れた。
......起きない..
指を滑らせ、ぽってと可愛い唇をなぞる...
......起きない..
その赤い唇にチュウしたくて、身体を起こそうとして、
「痛てっ///」
俺は全身が痛くて、そのまま固まった。
すると翔ちゃんが、ゆっくりとスローモーションみたいに、長い睫毛を持ち上げた。
......じっと俺を見つめ...
この後、おはようのキス❤...かな?
と思ったら。
ガバッっと飛び起きて、ベッドに仁王立ち。
おやおや、兄さん...俺っちの目の前に、そんなものぶら下げて~(*ノωノ)
しかも朝につき、元気くん♪
もう~...❤...おしゃぶりしちゃおっかな~♪
「智!!...い、い、い...」
「なに~、翔ちゃん、大丈夫~?」
「い、いま、何時??」
「う~ん...わかんなぁい...」
翔ちゃんは甘えた俺を無視して、フル〇ンのまま、ベッドを飛び降りた。
「あ――――――!!!!!
もう10時じゃん!!!!」
あ~、10時だったからこんなに明るかったんだ~
鞄から携帯を出して、
「ヤバい!!どうしよう~///」
翔ちゃんは焦り捲ってどこかに電話を掛けた。