第9章 大好きのカタチ
このまま雅紀を責めてやれば…
自動的にかずも…
そんな図式を描いてはみたけど。
やっぱり余裕のないことに変わりはなくて…
「…ちょっ…まさき…そんな…締めんなっ」
「…む゛っ…ん゛っ…」
涙目の雅紀は小さくいやいやするみたいに、首を振った。
「んんっ」
うっかり漏れてしまった俺の声を、
悪魔は聞き逃さず…
「潤♡イキそう…かな?」
そう微笑んだ。
こんな状況だと、年齢にそぐわない可愛い笑顔に、逆に恐怖に感じてしまう。
「…そ、そっち、だって…」
俺、何で上擦ってんだよ(;゚Д゚)
「俺~?俺だってもうイッチャいそうだよ~♪雅紀はどうかな~?」
「ぐっ、ん…んむっ…」
やめろってば///吸うんじゃね~///
「潤…ま~くんも、イキたいってさ♡」
「あ、そ、そっか…」←挙動ってる
かずは、抱え上げた雅紀の太腿に、
可愛い音を立てて唇を押し付けてから、
「じゃあ、みんなで一緒にフィニッシュしちゃおうか?」
と言った。
「…俺は…いい、けど」
雅紀は、もう限界なんだろう…
目を閉じて微かに頷いた。
それを確認したニノは、腰を送るスピードを上げ、
雅紀は苦しそうに眉間にしわを寄せ、俺の根元を握った。
「…んあっ…っ…イキそう…」
登りくる感覚に身を委ね、
雅紀の口に中に、思いっきり放つと、
かずも受け入れる優しい中に、
その熱を放った。
雅紀は……
…あ、取ってやれば良かった
緑のリング……
イキながらイケない雅紀は、
がっくりと頭を下げて脱力した。