第9章 大好きのカタチ
「まさき…」
低く囁いてから、雅紀の近くににじり寄る。
もう雅紀は抵抗しない。
これから起こることを受け入れる覚悟が出来たらしい。
しないどころかむしろ、覚悟というよりはすっかり期待満々の顔だし…
ベッドの真ん中に正座する雅紀のTシャツを一気に捲り上げ、胸を露わにした俺は、
「持って」
と顎でしゃくって指示した。
もちろん雅紀は素直に従う。
急に外気に晒されたせいなのか、
はたまた期待か?
見つめただけでプックリと膨らんだ、その小振りな粒を、舌先でぺろりとひと舐めした。
そんな俺を見て潤くんが笑う。
「かず…今日はSっぽ~い♪」
「そう~?じゃ、それでいこうかな(^-^)」
「マジでぇ~?じゃ、俺もそうする~♡」
見つめ合い、ほくそ笑む俺たちを見て、
無情にも、雅紀の喉がゴクリッと鳴った。
「ま~くん、期待しちゃったぁ~?」
「嫌いじゃないもんね~♪まさき」
雅紀は、もう隠すことなんかできない欲情に潤ませた目がその答えだった。
そっからの俺と潤くんの連携は、なかなかのものな訳で…
一気にひん剥いたまっ裸の雅紀をベッドに寝かせ、
自由奪うために、その両手を白いふわふわな手錠でベッドヘッドに繋いだ。
一連のその作業だけで、黙って従う雅紀の中心は、芯を持って勃ち上がってしまう。
「おまえさ~、期待し過ぎじゃん!」
「だって…ふたりが…えっ??」
形ばかりのいい訳を始めた雅紀に、
黒いアイマスクを掛けたのは潤くん…
「え~///二人の顔が見えないよ~」
棒読みの抗議をする雅紀はスルーして、
「鬼だな」
潤くんに賛辞の言葉を送っておいた。
すると彼は、更に、ベットチェストの引き出しから、あの『悪魔の小箱』を取り出した。
「それ、使うんだ…(・・;)」
「何?ねえ、なに使うの?痛いのヤダよ〜?」
潤くんはニヤリと笑った。