第9章 大好きのカタチ
【潤side】
ひとりで解決して、ひとりで決心して、
そして宣言した相葉くん…
いや、分かるよ~?
あなたの言いたいこと…
でもね。
俺は彼じゃないから、
勿論ニノでもないし。
だから、本当の気持ちの奥の奥なんて、
100%は分からない…
分からなくて当然だ。
なぜなら俺は『松本潤』であって、
他の誰かではなんだから…
だけど、俺は見つけた…
自分よりも大切だって思う存在を。
しかも贅沢なことに二人も…
だから、さっき相葉くんやニノが言ってた様に、
その大切なものを守るために…
曳いては、その大切なものから守られるために…
これからも『松本潤』という個を、
磨き続けなきゃいけないんだ。
それは誰のためでもない…自分自身のため。
愛する人に、愛し続けてもらうために…
愛する人を、全力で愛していくために…
今回、こんな深いことになるなんて、
想像もしてなかったけど。
俺とニノのやったことは、結果として良かった…
ということにしよう。
相葉くんがそう言ってるんだから、
そういう事にしてもらおう…
人一倍優しくて、愛情深く、周りの人に気を遣う気配りの男、相葉雅紀…
彼の周りはいつも、笑顔で溢れている…
そんな彼に、俺はいつも憧れている…
あんなふうになりたいな…って。
観察力と洞察力はピカイチ。
その場の空気を瞬時に読んで、自分を的確に合わせていける男、二宮和也…
年上でも年したでも、誰もがその魅力の虜になる…
どうやったって俺には真似できないから…
そんな二人が俺の恋人。
ホントはさ、みんなに宣言したい位だよ
雅紀とニノは、俺んだから。
ちょっかい出したら、許さね~ぞ、ってね。
ニノが、俺を見て、ウインクして小さく頷いた。
……もちろん、異論はない。
俺も小さく頷き返した。