第9章 大好きのカタチ
【雅紀side】
ニノを挟んで、松潤と俺…
そう……
これが俺たちの形
正確には、今までは…だ。
正解がないなら、変えていけばいい…
俺たちらしく、
俺たちなりに、
愛し合っていきたい、って…そう思う
「俺たちさ。さっき、ニノも言ってたけど、
安心の上に、胡坐書いてちゃダメだよね~、ホント。
ちょっとドキドキしたり、ハラハラしたりして…」
「雅紀…」
ふたりの綺麗な目が俺を見つめてる
俺が大好きな4つの瞳……
「だってさ、絶対二人だけではシない!
って勝手に安心してたら、簡単に裏切られたわけだし~?」
「だから、それは…」
「松潤!逆に俺、感謝だよ~…」
「雅紀…」
俺は、嵐の中では、一番平凡で、一番普通で…
みんなに比べて、秀でたものも、突出した才能も無い
誰に、どんな言葉で慰めてもらったって、
フォローしてもらったって、
そんなの自分が一番良く分かってる
だから、そんな俺が、
この才能の塊みたいな二人と、
ずっと、一緒にいるには…
この先も変わらず、愛し合っていくためには、
俺は、努力しなきゃいけないんだ
努力なんていう泥臭い言葉、使いたくないけど、
ふたりが、いつまでも『好きだ』って、
『お前と一緒にいたいよ』って、
そう言ってくれる俺でいなきゃ!
当たり前の関係なんかない。
揺るがない想いなんかない。
だったら……
その大切なものを守るために、
日々の努力を怠るべきじゃない…
なあ~、そうだろ~?
↑誰に確認した〜?
「俺さ!頑張るよ!!見ててくれ!!!」
「はあ~?何をだよ?」
「相葉くんの発言はいつも、突拍子もなくて、分かりずら…」
「いいの!
これは俺の誓いでもあるの!二人に分かんなくてもいいんだ!」
鼻息も荒く、そう宣言した俺に、
松潤のニノは、顔を見合わせていた。