第9章 大好きのカタチ
【ニノside】
俺の言葉に、潤くんも雅紀も黙っている。
考えてるのかな?
「だからさ、今回の事はいい切欠になったって…
そう思う。
俺も、雅紀と潤くんに愛想尽かされない様に、
飽きられない様に、
出来る努力をしなきゃ…って…」
「愛想尽かすなんて、あり得ないよ!」
「絶対ない!」
ふたりは躍起になって否定してくれた。
それはホントに、有り難いな…って、そう思う。
そう思うけど…
「ふふ…ありがと。でも、俺はそうする…
そうしたいんだ!」
「じゃあ、俺だって…」
「俺も…二人に嫌われたくないし…」
潤くんも雅紀も、大きく頷きながら言った。
「翔ちゃんたちにも、教えてあげようか?
ずっとラブラブでいるために努力すべきだって」
「まあ…あの二人は…少なくとも、翔ちゃんは努力してるよ、多分…」
そう。
大野さんと一緒になってからの方が、
あの人ストイックに身体とか絞ってるし。
最近はすっかり昔の櫻井翔だって、
ファンの子たちも騒いでるくらいだし…
ふっくらしてた頬やお腹も、
今はもう影も形もない…
綺麗な腹筋と胸筋は、ほれぼれするって。
この間も大野さんが自慢してたっけ(^^;
それをいうなら、
大野智。
あの人だって、
ちょっと真ん丸な顔してる時期あったけど…
大分頑張ってたよね~
今はスッキリしたし…
俺も…
筋肉が女子並なんだ~、なんて、
喜んでキャラにしてる場合じゃないよね~?
少しはみんなを見習って、ジムにでも通って…
「ニノは、そのままでいいからね!」
へっ!?(・_・)
「そうそう!腹筋3つに割ったりしたら、承知しないよ!」
なんで~(´・ω・)
雅紀と潤くん、ふたりに言われて、
どういう意味だよ…って膨れると、
両側からぎゅう~っと潰された。