• テキストサイズ

こばると ぶるぅ【気象系BL】

第9章 大好きのカタチ


【潤side】

半分は遊びだった。
ニノとエッチしてたら、相葉くんも怒って参戦してくるもんだって…
勝手に決めつけて。

そんなに重要な事とも思ってなかった。

たまたま初めからいなかった、ってだけで、
後から仲間に入れば同じでしょ?

そのくらいのノリだったのに。

全ては俺の蒔いた種…

こんなに彼を傷付けてしまったなんて……

こうなったらもう、潔く相葉くんに謝ろう。
謝って、どうしたら心から許してくれるのか、ちゃんと聞かなきゃ。

「相葉くん、ごめん!!俺、こんな…」
「松潤!そんな、謝らないでよ!もういいから…俺もいけなかったんだ…」

床に手をついて頭を下げた俺の肩を、
雅紀は慌てて抱えた。

そんなことしないで…と…

でもそれじゃ俺の気が……


俺の肩を抱いてソファーに座らせた相葉くんは、
もう、いいから…と、何度も言った。


「俺…思ったんだけど…」
そんな俺たちを見ていたニノが、
徐に話し出した。


「世の中にさ~、絶対なんてないんだよね
俺たち3人は、信頼しきっているから、『絶対なんだ』って…そんなの分かんないじゃん…」

「ニノ…」


凄いラブラブだった夫婦だって離婚して
世間を驚かせたりする…

変わらない気持ちなんて、
世の中に存在するのかな?

『俺たちに限って』っていう、
根拠のない安心感の上に、
胡座をかいてちゃ、いけないんじゃないか?

いつも、
いつまでも、
お互いのことを思って、
ちゃんと気持ちを伝えて、

そして、飽きられないように、
嫌われたりしない様に、
努力していかなきゃ、いけないんじゃないか?

『言わなくても分かってるでしょ?』
『気持ちが変わるなんてありえない』


そんなこと、ないんだってこと。

俺たちは忘れちゃダメなんだよ…


って…
ニノの言葉が胸に染みる。

/ 257ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp