第9章 大好きのカタチ
というのが。
ニノが、疑惑を抱き、
俺に激怒して、事におよんだという
『ニノの乱』の真相なんだ。
もくろみ通りに、
ニノはヤキモチ妬き捲ってくれたみたいだけど…
その結果が、こんなことになっちゃうなんて。
調子に乗って、翔ちゃんと仲良くしてた、
罰が当たったんだね…きっと…(´;ω;`)
「そうだったんだ…」
話終って項垂れる俺に、
さっきの剣幕はどこへやら…
申し訳なさそうなニノの声が降って来た。
「そうならそうって、言えよ~」
松潤の声もすっかり優しさを取り戻した。
「雅紀…ごめんね…そんなことだったなんて…」
「いや、あれはニノじゃなくても誤解するよ!
ニノは悪くない…
それより、ニノのヤキモチに乗っかって、
約束を破ったのは、俺だから…」
「潤くん」
「雅紀、悪いのは全部俺だよ」
「そんなことない!!潤くんは俺に同情して…」
「ニノ…」
「ちょっとぉ!!なんでまたイチャイチャし始めた~??」
ラブラブモードの二人に割り込んだ俺に、
ニノも松潤も口を噤んだ。
はあぁ~……(*´з`)
今回の事は、俺の浅はかな計算と、
報われなかった演技が招いたことだ。
「俺…俺の企みが、いけなかったんだ…きっと」
そう……
俺と翔ちゃんの接近に、ふたりが嫉妬して、
夜燃える♡という構図…
↑結局そこかよっ///"(-""-)"
それを期待してたから、大野さんの悩みの事は、
敢えて、ふたりには伝えなかったんだ…
話しちゃったら、
『なるほどね~、そういうことなら頑張れ!』
何て応援されかねない…
それじゃ、淋しいんだもん、俺(;_;)
翔ちゃんとワザとらしくくっつくようにしても
ニノも松潤も、何も言ってこなかった。
内心、『何だよ~、関心なしかよ~』
と思って、ガッカリしてたくらいなんだ。