第9章 大好きのカタチ
【ニノside】
3人で寝ても余裕の大きなベッド…
その真ん中に、潤くんに全部脱がされて、
生まれたままの姿になった俺が、
ちょこんと座っている。
潤くんは、鼻歌を歌いながら、
サイドテーブルから、ローションとゴムを出している。
……いいのか、いけないのか…
YesかNoでいうとしたら、その答えはNoだ…
でもさ。
雅紀……ごめんね?
俺もう、我慢できないよ…
潤くんに抱かれたい…
仕事してて、この場に来れない雅紀には、申し訳ないって思うよ?…思うけど…
「ニノ…愛してる…」
「潤くん…激しくしても、いいよ?」
「…ふふふ、じゃ、遠慮しないよ~♡」
リビングに置きっぱなし、
マナーモードの俺の携帯が、
さっきから何度も震えているけど、
寝室の俺には、
もう届かない…
「雅紀のことは、今は忘れようっか?」
「ん~…忘れるなんて無理だけど、雅紀に悪いって思って潤くんとスルのって、なんか、燃えちゃうかも♪」
「…悪いやつだな~…」
「ダメ~?」
「……ダメじゃない…最高だよ…かずなり…」
「潤……」
熱い唇が落ちてきて、
俺たちふたりの、熱い夜が幕を開けた。
「…かず…ここ…感じるよね?」
「…ん…あぁ、感じる…もっと…もっとして~」
指先で強く摘ままれ捻られた胸の先は、
大きく、硬く息づいた。
「…かずの乳首…おいち♡」
「やだっ…そんなに吸ったら、大きくなるじゃ…」
「だって~…さっきから、気持ちイイって…こっちも、ぐんぐん大きくなったよ?」
知ってるよ~…潤くんに粒を弄ばれて、
その刺激がダイレクトに下に響いてること…
触って欲しくて、身体を寄せても、
潤くんはちっとも触ってくれないし…
絶対それ、ワザとなんだけどね(*´з`)
俺はもう、今この瞬間に夢中で、
連絡が取れなくて焦っている雅紀のことは、
頭の隅に追いやってしまっていた。