第2章 見えない方が♡
それは『目隠し』っていうのかな~
よくスイカ割りとかで使う、あれ…
こんな仰々しく革で作んなくったって…
「智…人間ってさ、視界を塞がれると、
いつも以上に他の感覚が研ぎ澄まされるんだよ…
目に見えないものを、他で補おうって、するから…」
「…なんか、よく分かんないよ…」
無抵抗で目隠しをつけられた俺…
「そのうちに、分かるよ…」
そんな俺に、翔ちゃんは、笑った…
悪そうな顔して…俺を見て…笑った。
見えなくても、分かるよ…
そういうこと言うときの顔…
俺、知ってるしね~!
視界を奪われた俺は最早、なすがまま…
彼に手を引かれ、従うしかない。
↑まあ、大抵そんな感じすけど…
ベッドに腰かけさせられた。
「ねえ、何すんの~?これから…」
「まあ、そんな、焦んなって///
そうだ、怪我したとこ、見てやるよ…」
翔ちゃんはそう言うと、
俺の指に巻かれた絆創膏を取った。
「あ~あ…痛かったろう~?」
指を口に入れて傷口を舐める翔ちゃん…
なんかさ、痛いっていうより、
……気持ち…いい…
舌先でチロチロと指先から、奥まで入れたり、
抜き差しするのその場所に、
全神経が集中する…
「…んっ…ぁん…」
…変な声出ちゃった…指…感じちゃうよ…
翔ちゃんは、俺のエロい声には、敢てスルー…
感じてきた指の先は口から出し、
丁寧に絆創膏を巻いてくれた。
…もう///いい加減、
火が付いちゃってるんですけど~('ε'*)
「ハイ!できたよ」
「…うん…」
今も、分かるよ...
見えなくても、今度は翔ちゃんが
どんな顔してんのか....
目を細めて少しだけ笑ってるんだ...
その顔は、菩薩みたいに
全てを許すような...
↑あなた、なんか許されたいことあるの?
そう...俺の大好きな顔ね♪