第7章 MJの憂鬱
【ニノside】
テントの中……
異様な熱気が満ち溢れ、
さあ、
これからいよいよクライマックス…
本日の
メインイベント🎵…
っていうときに、雅紀がみんなを呼んだ。
今までの甘い響きと全く違うその声…
なんなら、コンサートの打ち合わせでもしているかのような、そんな雅紀の発声に、
当然俺たちはみんな、雅紀を見た。
「えっ?あ、そんな見られると、なんか言いにくくなっちゃったな~(^^;」
何言ってんだよ!
お前が呼んだんだろう~?
俺も翔ちゃんも、突っ込んだまま、
なんなら、潤も大野さんも、
突っ込まれたまま、
俺たちは全ての動きを停止し、
雅紀の言葉を待った。
早く言えよ…
勿体ぶると、もっと言いにくくなるだろう?
まあ、どうせ、ろくなことじゃないんだろうけど…
「あのさ、その、5人で同時にイこうよ!」
「は?」
「え?」
「ふぇ?」
「5人で?」
俺たちの似たり寄ったりの反応に、
雅紀は困った顔をした。
でも……
……それ…
「いいじゃん…」
翔ちゃんの同意に、雅紀は気を良くしたようで、
「ね?ね?一緒にって言っても、
5人同時ってなかったよね~?
それぞれが、一緒にイケるようにさ、
上手く持って行って…フィニッシュは5人で…
どう~??」
「5人で…イキ、たい…」
大野さんもノッて来た。
そんな格好だけどね…"(-""-)"
「かず♡…みんなで、イキたいな…」
潤が、俺を振り返って強請る。
「おおっ!おうおう…いいじゃん♪
そうしようよ…先にひとりでイッたら、負けな??」
「じゃ、潤…俺の事、
先にイかせないでよ~♪」
「ふふふ、雅紀が我慢すれば
いいんじゃん…♪」
潤は、少女ような笑顔で答えた。