第7章 MJの憂鬱
【 潤side 】
島に来て初めて見た時は、
『こんなに大きなテントってあるんだな』
っていう印象だった空間は、
大きなエアーベッドが二つも鎮座し、
その上に大の男が5人……
正直、若干の圧迫感を感じないでもない。
「じゃあ、寝ますか?」
ニノが誰に言うとなく声を掛ける。
「うん…そだね…」
雅紀がそれに応える。
……じゃ、寝ますかって言って、
ホントに寝る訳でもないだろうし…
かといって、『さ、始めよう!』
っていうのも変だし…
こんな状況を作っては見たけど、
なんだか、気まず…
「始めちゃう??」
「ふふふ、翔ちゃんのエッチ♡」
………始めるんか~い///(ー_ー)!!
隣をチラッと見ると、翔くんの背中越し、
湿った水音が聞こえ始めた。
翔くん……
大野さんはともかく、あなたは、なんていうか、
シチュエーションとか、ムードとか、
もっと重んじる人だと…
「潤♡」
「じゅ~ん💜」
えっ!?
上の二人に気を取られ、気が付けば、
俺の両側を、ニノと雅紀ががっちり取り囲んでる。
「や、なんかね、二人、凄いよね…
つ~か…えっ??」
「俺たちも、凄いの、見せちゃおうぜ~♪」
雅紀の目は、もう戦闘モードだ。
「気にしないで…ま、そのうち気にしてる余裕なんか、無くなっちゃうかな~♪」
ニノ……今夜は雄の目だ。
………と言う事は…
「もしかして…俺??」
「もしかしなくても、俺!」
「いっぱい愛してあげるからね❤」
えっ、やっ、あの…マジで??
………嘘~んヾ(≧▽≦)ノ
シャワー室、雅紀を翔くんの方へ追いやって、
後ろ、念入りに洗っといてよかった~///
↑準備してたんか~い!!
酸素不足になるんじゃないかって、
心配な空間で、
こうして、
俺のBirthday Nightは幕を開けた。