第7章 MJの憂鬱
【 智side 】
俺たちは、無人島で、
キラキラ輝く海を見ながら、
心行くまで、アウトドアの醍醐味、
バーベキューを楽しんだ。
海外に行ったって、こんなに人目を気にしないで、
自由に出来ることなんかない。
ここ…くじらじま…マジで最高だよ。
毎年、松潤の誕生日には、ここに来ようかな~?
翔ちゃんに、話してみよっかな(^^)
「ねえ、翔ちゃん…俺たちさ~…」
「智、ちょっとだけ、散歩に行かない?」
「散歩~?今??」
「うん…ほら…もう直ぐサンセットだから…」
「あ…」
翔ちゃん、計画立ててる時、
晴れてたら綺麗な夕陽が見えるっていうのを知って、
『一緒に見ようね』って…
そう言っていたんだ。
「うん…いこ…」
ワイワイしている3人には何も言わず、
俺と翔ちゃんは砂浜を歩きだした。
「手、繋ご🎵」
「…うん…」
何かテレる…
家の中とか、車の中とか、
プライベートな場所では、手も繋ぐし、
他のところも繋ぐけど、
↑オイッ///下ネタかよ…"(-""-)"
こんな昼間のお外…
翔ちゃんと手を繋いで歩ける幸せ…
少し先を行く彼に、手を引かれているのが嬉しくて…
横に並んで歩くのもいいけどさ、
こうやって、ちょっと引っ張られている感じが、
なんか、
妙にキュンキュンしちゃうよ( *´艸`)
「翔ちゃん❤」
「ん?」
「好き❤」
「ははは…」
明るく笑う翔ちゃんの手を、引っ張って立ち止まる。
「何?どうした??」
「笑ってないでちゃんと言ってよ!」
唇を尖らせて拗ねて見せる。
翔ちゃんは、目を細めてにっこり笑った。
俺の、2番目に大好きな顔で…
あ、一番大好きなのは、色っぽいイキ顔…
↑下ネタかよっ///(-_-メ)
「好きだよ、智❤」
俺はそのまま、広げられた両腕の中に、
すっぽりと包まれた。