第7章 MJの憂鬱
「流石、大野さんだね~!
こんな大物釣り上げるんだもんね~」
褒めたつもりが、急に大野さんは黙ってしまった。
えっ?えっ??
俺なんか、変なこと言ったかな??
「あの魚、釣ったの、翔ちゃんなんだよ」
雅紀が俺に耳打ちした。
マジかよっ!?
あんなドヤ顔で説明してたのに、大野さんが釣ったんじゃないのかよ~///
再び、翔くんをちらりと見ると、
ちょっと困った顔して俺を見た。
「でもさ!凄いね~、大野さん!
翔くん、釣ったけど、何の魚なのか、分かってた~?」
フォローのつもりでそう振ると、
「全然!大体さ~、俺、ブリもヒラマサも、どっちも分かんないよ~
智がいてよかったよね!相葉くん!!」
「そうだよ!!リーダーだってちゃんと釣ったじゃん!」
「……アジだけな…(*´з`)」
あ~あ、墓穴掘ったな、雅紀(-"-)
「アジさ、俺、アジ大好きだし~!」
「雅紀は、イシダイ釣ったじゃん!
俺はアジだけだったけどね…」
「………」
いじける彼に、雅紀も掛ける言葉が見つからない。
すると、
「智、魚さばいてよ~♪俺にもやり方教えて。」
翔くんが、さっと話題を変えた。
「…いいけど~、翔ちゃん、ぶきっちょだからな~…」
「なんだよ~!仕方ないだろ~?
ヤッタことないんだしさ…」
「じゃ、アジで練習してみる~?」
(^^;アジは練習用かよ///
二人が並んで行ってしまうと、雅紀は、
「流石は翔ちゃんだよね~…、リーダーの扱いは慣れてるんだな~」
「まあ、大野さんも言ってるだけで、そんなにショック受けてる訳でもないよ、多分…」
「だね🎵」
俺は相葉くんと笑い合って、
翔くんたちの後について行った。
あのぉ……ニノちゃんは置き去りですけど(^^;