第7章 MJの憂鬱
「そう言う事だから。準備しといてね!!
あ、ニノ…よく効く酔い止め買っとくからね♪」
「あ、うん…ありがと…」
こうして、大野智プロデュース
『誕生会』全貌が明らかになった。
「聞きたい事あったら、連絡して!
集合時間とか、その他は配った紙の裏に印刷しといたから…じゃ、あさってな!!」
「楽しみにしててよ~、俺の大野丸♪」
ふたりはそう言って仲良く楽屋を出て行った。
……くじらじま…無人島……キャンプ…
予期せぬWordがあまりたくさん出て来過ぎて、
正直、噛み砕いて理解するのに時間がかかって、
それを喜ぶことも出来なかった。
「無人島でキャンプだって!凄いよね~、あの二人」
相葉くんは嬉しそうに、貰ったプリントを見ている。
「大野丸、岡山まで行くの~?」
「日本一周の企画で、その時期瀬戸内海にいるんだって~、ほらここに書いてあるよ!」
ニノと相葉くんが頭を突き合わせて、
『松潤★バースデイキャンプ』と書かれたプリントを読んでいる。
………キャンプか~、本格的なヤツ、やりたかったんだよね…
無人島って、いきなりハード過ぎないかな?
でもまあ、トイレとかもあるって言ってたし…
ってことは電気や水道もあるってことだよな~?
※大型テント…2基
一括の準備品にそう書いている。
『2基』……ってことはさ、
一応、そういうことも、あり…だ…よな?
テントで、ニノと雅紀と…(/ω\*)
「星、見えるかな~?」
相葉くんが楽屋の天井を見上げる。
心はもう瀬戸内海の島に飛んでるみたい。
「ねえ~、俺が船に酔ったら、介抱してくれる?」
不意にニノがそう言いながら、
手を繋いできた。
「も、もちょろん!!」
噛んじゃった(/o\)
「楽しい誕生日にしようね❤」
そう言って俺もニノの可愛い手を、俺もぎゅっと握り返した。
……大野さん、やっと俺、
楽しみなってきたよ。