第2章 見えない方が♡
風呂から出てダイニングに行くと、
テーブルには、なんと!
貝の刺身が並んでいた。
「お───っ!!すげ~///
どうしたの、これっ??」
興奮気味の俺に、智はドヤ顔で、
「前ロケに行った、閖上の漁師さんに送ってもらったの。
翔ちゃんが好きだから…」
「マジか~!!」
「もうさ、貝の殻と格闘しちゃったよ~」
そう言いながら見せた智の指には、
絆創膏がいくつか巻かれていた。
「智、怪我したの??」
俺が慌てて彼の手を取ると、
智はその手を後ろに引っ込めて、
「大丈夫、大したことないから…」
って、笑った。
「……智…もう~///ありがと!!
マジで、俺、すげぇ、感動してるよ///」
俺は智を抱き寄せてそう言った。
「俺、翔ちゃんの喜ぶ顔が見たくってさ…」
「喜びまくりよ!ほんと。
後で、怪我見せて~…舐めてやるから…」
↑あの~…もうそろそろ、
終わりにしてもいいかと…
俺たちは、やっと、向かい合って座り、
ビールで乾杯して食べ始めた。
「翔ちゃん!貝、食べてみてよ~」
「おお!どれから食べよっかな~…
これかな、やっぱ。赤貝…
…はい、あ~ん❤」
口に入れて欲しいって、催促してみると、
「マジかっ…はい…あ~ん…
…どう?美味しい??」
智は、真っ赤になりながらそう聞いた。
「ヤバい!!マジで、すげぇ、美味い///」
「ほんと~?よかった」
「智も食べろよ…はい、あ~ん…」
……
…………
こうして、バカップルの夜は更けていったのでした…
チャンチャン♪
……じゃなくって!!!
今日のメインは、松潤からもらった、袋の中身…
絶対変なもの…でしょ?
はい、そうでした!!
…あの~…誰と誰が、話してるんですか…??