第2章 見えない方が♡
「遅くなるなら、そう連絡くれても、よくない~?俺さ、後10分っていうから、カレー温め始めて、でも、全然帰ってこないから、冷めちゃって…また温めたけど、冷めちゃってさぁ…」
……智くん、珍しくお口が滑らかで…
そんな彼の顔を見ていると、
「…じゃあ、ごめんなさいは~?…」
「…ごめんなさい…」
「……」
「……えっ?」
「…だけ~?」
「はっ??」
キョトンとする俺に、智は業を煮やした様子で、
「もう///ごめんなさいの、ちゅーでしょ??」
「あっ……そゆこと…」
なんだよ、ほんと、可愛いんだから…
結局恥ずかしいらしく、
目を反らせてそっぽを向く智の、
顎を持って俺の方へ向けた。
↑顎クイッ、ですね?ですよね??
ちょっと尖らせた可愛い唇に、
ちゅっと音を立ててキスをした。
直ぐに離れようとする俺の首をがっつり掴んで、ぶちゅ~っと…唇を押し付けてきた智は、
「…まあ…許すょ…カレー、温める…」
と、真っ赤になりながら、キッチンに逃げた。
ほんとにさ。
いい年したおじさんだよ~?
なのに、あんな可愛くって…(*^^*)
もう~///どうしよっか❤
↑あなたもバカップルの
片割れだったのね…
「先に風呂...いいよ~
用意しとくから♪」
キッチンから智がそう言うので、
俺は着替えがてら、お風呂に入ることにした。