第6章 甘い夜のための刺激的なスパイス
俺はもう、
『ここは黙っていた方が正解』だと踏んで、
盛り上がる3人を無視して、新聞に目を落とした。
智が、少し心配そうに俺のことを見ていたけど、
それも気付かない振りを決めた。
……悪いな智…お前には罪はないんだろうけど。
帰ったら可愛がってやるから、
今は、俺に構うなよ…
「ねえねえ、リーダー、翔ちゃんの下着姿の写メ、無いの~??」
!!!でたよ…相葉くん…
「な、ないよ…」
智は否定した。
よし!そうだ。それでいいよ、智。
「嘘だ!だって今、大野さん、鼻がピクピクしたもん」
ニノのヤツ~、
こんな時までよく見ていやがる(-ω-)
見せんなよ~…
まさかとは思うけど。
「撮ってたとしても、見せる訳ないじゃん!!
翔ちゃんのあんなエロい姿…」
「エロいんだ、やっぱ♪」
………(。-`ω-)…智~…
3人は智に詰め寄って、携帯を取り上げようとしてる。
「ダメだってば!!」
松潤が智のズボンのポケットから携帯を抜き取った。
「あ、止めろよ~!ダメだって!!」
「ほら!ニノ~」
智の携帯が宙を舞ってニノの手に…
こいつ等~…
集団でイジメてる、最低な中学生よりたちが悪いぜ。
無視を決め込んでいた俺も、流石に3対1の智が気の毒になり、加勢しようかと新聞をとじた。
「大丈夫だし!ロックしてあるから、見れないもん!」
そりゃそ~だ!
携帯だけ持ってても、中の情報は引き出せないんだよ…アホなやつらだ…
「えっと…」
智の携帯を出して、画面を弄り始めたニノ。
「止めろって!見れないんだから~」
「ふ~ん、暗証番号ね~…えっと、
……これかな?」
………"(-""-)"まさかね…
「はい、開いた~♪」
嘘だろ!?