第6章 甘い夜のための刺激的なスパイス
≪智side≫
次の火曜日。
5人での収録の仕事。
楽屋に入っていくと、3人はもう来ていた。
「あ、おはよ~、リーダー…」
相葉くんが振り向いて笑顔で挨拶してくれた。
「おはよう…何見てるの~?」
俺が覗き込もうとすると、松潤が慌ててみていた雑誌を閉じた。
……(。-`ω-)なんだよ…感じ悪っ///
「何~??見せてよ」
「いや…何でもないから~。
大野さん、今日はチーズケーキの差し入れあるよ?
勿論食べるよね?」
「もちろ…」
あ…危ねぇ~!
危うくニノに丸め込まれるところだった!
「その雑誌観てから食べるよ!ほい!
貸してみ!!」
顔を見合わせる3人。
「ほれ!いいから貸せって…」
楽屋が静まり返ったその時。
「おはよ~っす…って、あれっ?どうしたの?」
途中で一服していた翔ちゃんが無邪気に入ってきた。
3人が、申し訳なさそうに翔ちゃんを見ている。
当の翔ちゃんは、キョトンとして3人の顔を見廻した後、ニノが持っている雑誌に気付いた。
「あ、それって…」
俺は、ニノから奪い取ってその雑誌を見た。
それは某テレビ誌。
いつも取材で登場しているヤツ。
楽屋に置いてあったんだろう…
「なんだよ…これがどうかした…あっ…」
なんの気なしに捲ったそのページには、
タッキーと翔ちゃんのキス写真がバッチリ、アップで、しかも大きく載っていた。
3人が息を飲むのが分かった。
………チクショー///これかよ"(-""-)"
……残念だけど、悔しいくらい、画になってるぜ///
綺麗な二人は、やっぱりこんなことしても綺麗なんだな~
まあ、タッキーには申し訳ないけどさ。
俺の翔ちゃんの方が、
少しばかり…いや、かなりカッコいいけどな!!