第6章 甘い夜のための刺激的なスパイス
「行こっ❤」
智が差し出した手をじっと見つめた。
いつもと立場が逆だと、どうして、こう、
こっ恥ずかしいんだろう…
「ほら、翔ちゃん…」
「…うん…」
智の手を取って立ち上がると、
彼は俺の腰に手を回しエスコートした。
………なんだよ(-.-)
なんでそんなことするんだよ…
恥ずいじゃんか…(*ノωノ)
きっと俺、顔真っ赤だよな~…
下に、あんなエロっちい下着付けてるせいだよ///
寝室のドアをさっと開け、俺を中に招き入れた。
部屋の隅には、
俺のアロマキャンドルなんか焚いてやがる…
部屋全体を、甘いフローラルの香りが漂っている。
「キャンドル…焚いたんだ…」
「うん♪翔ちゃんの好きなヤツ…ダメだった~?」
「いや…ダメじゃないよ…」
ふと見ると、ベッドチェストに、
ピンクの…あれが…(-_-;)
智が使いたかった『久々登場のアレ』
って…あれだったのか…
↑なになに~??勿体ぶらないで教えてよ!
「翔ちゃん、おいで❤」
全裸の智は、先にベッドに登り、
真ん中で寄り掛かって俺を手招いた。
言われるがままに、ベッドに登って
智の側まで行くと、
俺を背中から抱き締めて、自分に寄り掛からせた。
それだけで…たったそれだけのことで、
俺の心臓は跳ね上がった。
首筋に唇を寄せて、キスを落とす。
「あっ…」
そんなことでも、声が漏れてしまい、
全身粟立つのを止められない…
そんな俺をお見通しの彼は、
「翔ちゃん、超可愛い❤」
と嬉しそうに俺の腹を強く抱いた。
ドキドキが大きくなって、
智に聞こえるんじゃないかって……
そう思うとまた、鼓動が早くなる。
………(-""-;)
俺、初めての女子より、女子だ。