第6章 甘い夜のための刺激的なスパイス
健くんが言う。
『二人の確執を取り除きたいんだ』
『確執なんかない』
タッキーの反論に、当然俺も激しく同意。
でも健くんは突き進む。
『さっきも言ってたけど、仲良くなるには…』
健くんの言いたいことを察知した俺たち…
遅すぎた感もあるが、タッキーは『あ~///』
とばかりに天を仰ぐ。
勿論俺も、健くんを止めに入ったけど…
『滝沢キッス』
喧嘩しても、これをすると一気に距離が縮まって仲良くなる…と、普段からタッキーが後輩に…
言い合いした様な後輩を、これで仲直りさせている、と、滝沢派の後輩からタレこみが……
まあね?半分以上ふざけてるんだろうけど。
ほら~っ//////
いつもそうやって後輩を、意のままに操ってるから、こういう事になるんだよ~"(-""-)"
そのしっぺ返しを俺も半分受ける羽目に///
『じゃあ、折角だから、前で~』
の有吉発言に、俺が、
『前で!?』
と強調して驚いたから、会場は一気に盛り上がる。
分かってるよ、こうなったら、道は一つ…
『ヤルしかない』
まあいいよ?それで盛り上がるんならね?
なんだってやるけどさ…
仕方ないなぁ、の体でタッキーと二人、前に出て行くと、テレビ誌のスチールカメラマンさんたちが、
ガッツリ前に出てきて構えた。
脳裏に浮かんだ智の顔…
健くんの時は、後からバレても面倒だから、
先に話したんだ。
そしたら、ずーっといじいじしてて…
家に帰ったら、リビングのローテーブルに、
テレビ誌のそのページが開いて置いてあったっけ。
だから。
今回は隠しておこうって思ったのに。
隠したままで、上手くいくって思ってたのに…
………結果、最悪の事に…
無駄にでっかい4Kのテレビ画面には、
向かい合う俺とタッキーが…