第6章 甘い夜のための刺激的なスパイス
「それにしてもさ~、智この頃黒すぎない??
チーフが零してたよ~」
そう笑いながら、ピザを頬張る翔ちゃん。
「あ~あ、ここにソースが…」
右手の人差し指で翔ちゃんの口元の赤を取って、すぐさま自分の口に入れた。
「おいち~❤」
指を咥えたまま、ちょっぴり上目遣いに
翔ちゃんを見つめてやった。
こういうの、好きなんだよね~、この人❤
俺の仕草を、かまぼこみたいな目で見ていた翔ちゃんは、今度は、わざとピザソースをほっぺたにくっ付けた。
明らかな確信犯だ…
もう~///
可愛いんだから~(*ノωノ)
俺は今度は、顔を近付けて、
頬の赤を、ペロンと直接舐め取った。
…………
そのまま、超至近距離で見つめ合う俺たち…
ゆっくりと近付いて来る翔ちゃんの顔…
あっ、キスしてくれる…
俺が目を閉じたその時、
「やっぱ、お楽しみは後にとっておこう~っと♪」
そう言ってまた椅子に座り直して、
サラダを食べ始めた。
………(。-`ω-)
あのセンスの欠片もないサラダを…
↑あらら、言っちゃったよ~、この人💦
そんなこんなで。
俺たちは美味しいワインを結構飲んで軽く酔った。
夕飯の片付けも済ませ、風呂にも入って、
リビングにまったりしている俺を、
翔ちゃんが早々にベッドに誘ってきた。
「え~?もう??こんな早くから~?」
「何でだよ!早くちゃいけないって法律有った~?」
「いや、ないけどさ…」
何か怪しいな……(・へ・)
いつもベッドに行こうって、早めに誘うのは俺…
まあたまには翔ちゃんの時もあるけど、
大体は俺から…
なのに今日は…
しかもまだ、夜の9:58だよ~?
いくらなんでも…
「ほら、いこ❤さ~とし…」
………なんだろう?この感じ…
その時、テレビでは翔ちゃんの『夜会』が始まった。
しかも、とんでもない予告映像から……