第6章 甘い夜のための刺激的なスパイス
……確かにね、『宇宙』……
テーマ通りだよ。
謎多き…未だ解明されぬ…
未確認生物に、謎の飛行体……
翔ちゃん作のサラダは、正にそんな感じだった。
料理って、半分以上はセンスだよね。
そう言う意味で、
この櫻井翔という人には、その欠片さえ存在しないらしい…
『料理は目で食べる』そんな料理研究科の言葉を、
俺は両手で頭の隅に押しやった。
……要は、食べれば同じ味…でしょ?
「あとは、ドレッシング掛ければ、出来上がりだよ♪」
何の迷いもない120%の笑顔…
こんなサラダを盛り付けたのに…
↑あなた、何気に酷いよね?
これがさ、翔ちゃんの堪らないところなんだよね~
こんなイケメンで、頭もよくて。
気配りも出来るし、卒がないかに見せておいて…
↑別に見せておいてる訳じゃない///
こんな不格好なお世辞にも美味しそうとは言えないようなサラダ…
しかも、盛り付けるだけなのに…
何でこんな風にできちゃうんだろう…??
もう、皆さまに画像をお届けできないのが
残念でならない(。-`ω-)
↑…皆さまって、誰だ!?
「ありがとね、翔ちゃん…ピザももうじき焼けるよ」
俺は敢えて、サラダの出来栄えについては、
触れずに、平静を装って、グラスを並べた。
「智のピザ、楽しみだな~♪
ワインも冷えてるしね~(^^)」
………翔ちゃん…君ってホントにさ…
ピザも焼けて、俺たちは仲良く向かい合って
グラスを軽く合わせる。
「何に乾杯する?」
「そ~だな~、二人っきりの夜に❤」
「んふふふ、いつも大抵二人っきりじゃん」
俺が笑うと、翔ちゃんもそうだな!!と笑った。
……何かね、幸せだよね?
こーいうの❤
たとえサラダは不細工でも…
↑あなた何気に拘るのね~(^^;