第5章 こうなる運命
『俺のこと好き?』
はああぁ~?何それ?
『ねえ、好き??』
これは言わないと収まんないな~...
「...好きだよ..」
『愛してる?』
「はあ~、何言ってんだよ!もう切るよ!」
『愛してる??』
.....思い詰めた顔して、俺をじっと見つめるその瞳は、うっすら潤んでいて。
嘘だろ~?
全く、どんだけやきもち妬きなんだよ...
「智、あのさ~..」
『俺は誰が側にいても、いつだって、どこだって言えるよ!翔ちゃん、愛してる!!世界中で一番愛してるよ』
...智..
チラッと松潤を見ると、言ってやれよ~、という顔してる。
相葉くんも、両手で『どうぞ』と促す。
ニノは、口元を押さえて笑いを堪えてる。
はあぁ~///
大きくため息を吐いた俺は、携帯の画面の中の智をじっと見つめた。
...待ってやがる( ̄▽ ̄)
.....仕方ない..
「..あいしてる..」
『聞こえなかった!』
こいつ~///(。-`ω-)
俺はこんな茶番を早く終わらせたい気持ちと、
こんな状況なのに、本心では彼を可愛いと思っている自分に呆れつつも、
「智、愛してるよ❤世界、いや、宇宙で一番、愛してる...」
心を込めて、そう言った。
サービスにハート❤も付けてやった。
智は、ニッコリ笑って、
『嬉しい...』
と言った。
ヤバい///可愛い...
「もう~、翔さん、メロメロじゃん!
ご馳走様♪」
ニノに言われ、ドヤ顔の智...
その後少し喋って、
『じゃあね!家に帰ったらLINEちょうだいね~』
そう言って、やっと智は電話を切った。
まだ言ってるし...
切った後の、気拙さったら///
恥ずかしいのを誤魔化すように、
「ビール、もう一本貰っちゃおうかな~?」
そう言って立ち上がろうとすると、
相葉くんが、
「翔ちゃん、もう帰りなよ」
と言った。