第5章 こうなる運命
一方的に切れたと思った電話が、
また鳴った。
「えっ?マジかよ...」
今度はテレビ電話だった...
みんなの事を見渡すと、さっと、俺の近くから遠のき、テレビ電話に映らないように配慮してくれる。
あのさぁ~..その気遣い、いらないから(-.-)
『出て!』と、ニノが顎で指図する。
何で俺、こんなお前たちの言いなりなんだよ~?
若干の不満を覚えつつも、俺は智からのテレビ電話を受けた。
「もしも..」
『何で直ぐ出ないの!?慌てて服着てたんじゃないでしょうね~??』
「はぁ~??何言ってんだよ、おまえ..」
『だって、出るの躊躇ってた!!』
良くお分かりで…(-_-;)
『ニノ、そこにいるの?』
「え...ああ..」
「大野さん~、何怒ってるの~?」
ニノは寄り添って、画面の中に入り込んできた。
『ちょっと!翔ちゃんに、くっ付かないでよ!!』
「だって~、あなたが俺を呼んだんでしょ?」
『別に、呼んでない..』
「あ、そっ!じゃ..」
『ニノ!!翔ちゃんにベタベタしたら、許さないからね~!!』
「許さないって?具体的に、どう許さないのよ?」
『具体的に..って..』
智...もう止めろよ..
ニノに敵う訳ないって(-.-)
智は、肘に手を当て考えていたけど..
あ、そのポーズ、榎本径!!懐かしいな~❤
『松潤と、二人でどっか行く!』
「はあ~?何それ??」
『内緒で松潤といいとこ行って、いいことする!』
...子どもかよ...(-_-;)
「智、いい加減にしろよ..」
堪らず割って入ると、智は俺をじっと見つめて、
『翔ちゃん...』
思い詰めた顔するから、ちょっとドギマギしてしまう。
すると、智は...