第5章 こうなる運命
結局、さっきのおネエみたいな電話から15分後。
俺の携帯が鳴った。
彼にしては、頑張った方だよ(^^;
俺が画面をタップしようとすると、
隣からニノがサッと手を伸ばし、
『通話』にして直ぐ、スピーカーにした。
『もしもし~、翔ちゃ~ん?』
それだけで、ちょっと怒ってるのが丸分かりの智の声...
「おー、お疲れ!」
『おー、お疲れ!じゃないよ!!』
3人が笑いを堪えて聞き耳をたててる。
「なになに?どうしたの?」
面倒くさいから、さっきのニノとの会話は、知らない振りを通そう!
『何で、ニノん家にいんの?もう帰ってる途中なの?』
「あ、いや、まだ...」
『何でお風呂なんか入っちゃってる訳ぇ~?
まさかとは思うけど、泊まるなんてことないよね?』
...お怒りは、その饒舌で、よ~く分かりますよ~、兄さん(-.-)
「あ~...泊まんないよ~、それはもちろん..」
『今一瞬悩んだよね?何か怪しい..
ホントは俺に内緒で、ニノんちに泊まるんでしょ?』
もう~、嫉妬剥き出しで、俺にとっちゃ可愛いけど、
笑ってるこいつ等には恥ずかしいっていうか...
「もう直ぐ帰るよ~」
『ホントに??』
「ほんとに..」
『じゃ、証拠見せて!』
「証拠~??」
また、無茶なこと言いだしたな~(-ω-)/
「見せれるわけないだろう~?電話なのに..」
『......』
智は、暫く無言になった。
またなんか考えてるんだろうけど..
聞いてる相葉くんなんか、腹が痛いって
涙流してるし..
早く切らなきゃ、こんな痴話喧嘩...
その時、智は急に
「電話切るよ」
と、さっさと終わらせてしまった。
え~っ??
終わらせたいとは思ったけども。
こんなふうに切られちゃうと、もう、何ていうか、
後味、悪過ぎじゃん!!
4人で顔を見合わせたその時...