• テキストサイズ

こばると ぶるぅ【気象系BL】

第5章 こうなる運命



「あのまま、翔くんにしがみ付いていたら、俺は翔くんの嫌いな人になってしまってたよ...

離婚するとき『もう一緒の空間にいたくない』みたいな...あんな感じ?」

「そんなこと///」

「ふふふっ...まあ、近いでしょ?実際...
そしたら、嵐だって、どうなってたか分からないよね?
離婚したい夫婦が、一緒にいいものを作れるわけないもんね〜...」


そう笑った松潤は、何の迷いも曇りもない、
爽やかで幸せそうな笑顔だった。

ずっと、酷いことをしたって、
最低だ...って、そう思っていたけど。

何だか、胸のつかえが取れた、
そんな気がした。

喉にずっと刺さっていたほんの小さな棘が、
すっと抜けた...そんな感じだった...

何よりも。
3人が本当に幸せそうで、仲良さそうで、
俺はそれだけで嬉しくて、幸せだった。


3人のわちゃわちゃしたやり取りを、
酒の肴に、ビールを飲んでいると、ぽけっとの携帯が震えた。

「あ、大野さんじゃない?」

俺が出ようとすると、それを奪ってニノが出てしまった。

「もしもし、大野さん~?
うん...そう...一緒にいるよ...あ、そうそう...ふたりで...俺の部屋...何って...飲んでるんだけど~?」

どうやらニノは、智に俺と二人だって嘘を付いているらしく。
ニノは面白がって、唇に人差し指を当ててから、電話をスピーカーにした。


相葉くんも松潤もニヤニヤしている。

騙されている智くんが、少しだけ可哀想だったけど。

ちょっと、彼が何て言うのか、知りたくなったし...


ニノ以外が、じっと押し黙って気配を消した部屋に、智の声が響いてきた。





/ 257ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp