第5章 こうなる運命
【 雅紀side 】
かずが、松潤を誘った。
一緒に...って。
始めはどういう意味で言ってるんだろうって、
かずの気持ちが分からなかったけど。
......決心したような、
清々しさに満ちた...
かずのこんな顔、そうそう見れるもんじゃない。
...一緒にってことは、俺とかずと、
松潤と一緒、って...そう言うことだよね?
まさか、俺を置いて、ふたりなんてことは、
ないよね...?
俺の気持ちなんか、全部かずにお見通しなんだろう...かずは、俺向かって、
「いいよね?」
って言った。
......そうか...
そんなこともできたんだ。
実際、かずとこんな関係になって、
松潤に少し負い目を感じてた...
抜け駆けしたみたいで...後味悪いっていうか。
翔ちゃんに捨てれた者同士、
↑だから~、捨てれたって言うな、捨てれたって///
気持ちは分かりあえるはずなんだし。
5人で過ごしてきた俺たちの歴史は、
誰にも分からない強い絆で結ばれてて、
メンバーのこと、みんなが好きで、
みんなが必要で。
関係性は違うけど、翔ちゃんもリーダーも、
そしてかずも松潤も、
みんなのこと、大好きだから...
「行こうよ、松潤も...」
俺も、迷わずに彼に向かって手を伸ばした。
何の躊躇いもなく...
こうするのが、自然なことなんだって、
そう思えるから...
俺とかずの差し出された手を、
しばらくじっと見つめていた松潤は、
顔を上げてにっこりと微笑み、
「うん...」
と二つの手を握った。
その表情は、穢れを知らない天使のようで。
曽て、翔ちゃんを巡ってニノといろいろあった相手とは、別人のようだった。
こうして、俺達3人の関係が始まったんだ...