• テキストサイズ

こばると ぶるぅ【気象系BL】

第5章 こうなる運命


【 雅紀side 】

かずが、松潤を誘った。
一緒に...って。

始めはどういう意味で言ってるんだろうって、
かずの気持ちが分からなかったけど。

......決心したような、
清々しさに満ちた...

かずのこんな顔、そうそう見れるもんじゃない。


...一緒にってことは、俺とかずと、
松潤と一緒、って...そう言うことだよね?

まさか、俺を置いて、ふたりなんてことは、
ないよね...?

俺の気持ちなんか、全部かずにお見通しなんだろう...かずは、俺向かって、

「いいよね?」
って言った。

......そうか...
そんなこともできたんだ。

実際、かずとこんな関係になって、
松潤に少し負い目を感じてた...
抜け駆けしたみたいで...後味悪いっていうか。

翔ちゃんに捨てれた者同士、
↑だから~、捨てれたって言うな、捨てれたって///
気持ちは分かりあえるはずなんだし。


5人で過ごしてきた俺たちの歴史は、
誰にも分からない強い絆で結ばれてて、

メンバーのこと、みんなが好きで、
みんなが必要で。

関係性は違うけど、翔ちゃんもリーダーも、
そしてかずも松潤も、
みんなのこと、大好きだから...

「行こうよ、松潤も...」
俺も、迷わずに彼に向かって手を伸ばした。

何の躊躇いもなく...
こうするのが、自然なことなんだって、
そう思えるから...


俺とかずの差し出された手を、
しばらくじっと見つめていた松潤は、

顔を上げてにっこりと微笑み、
「うん...」

と二つの手を握った。


その表情は、穢れを知らない天使のようで。

曽て、翔ちゃんを巡ってニノといろいろあった相手とは、別人のようだった。


こうして、俺達3人の関係が始まったんだ...



/ 257ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp